一体どのアミノ酸が、血糖値を下げる働きをするのか?
アミノ酸を摂取するとインスリンが分泌されるので血糖値を下げる事が出来る
高血糖の状態が持続することを糖尿病と呼び、進行すると継続的なインスリン注射が必要になります。これは主に血糖値を下げるインスリンの分泌に異常が起こるとで引き起こされ、様々な要因が糖尿病に影響を与えます。
アミノ酸を摂取するとインスリンが分泌されるので血糖値を下げる事が出来ると言われ、実際に血糖値との関係を証明する論文まで発表されています。そもそもアミノ酸自体の働きには血糖値を抑えるインスリが膵臓から分泌を促す作用があり、特に、血糖値が気になる方はアミノ酸を含む食品やサプリメントを摂取することがすすめられています。これはインスリンの感受性が弱い人でもその作用を高めるそうです。
アミノ酸の不足は血糖値異常に大きく作用している
アミノ酸のひとつである5-アミノレブリン酸は、我々人間の細胞内に存在しています。さまざまな生き物の中にあるアミノ酸で、代謝を促進させる効果があります。人は5-アミノレブリン酸が不足すると糖代謝が低下し、それにともなって血糖値が上昇していきます。糖尿病は血糖値が高い状態が続くことでインスリンを分泌する膵臓が疲弊し、血糖を下げるインスリンの分泌に異常が起こる病気です。このアミノ酸の不足は血糖値異常に大きく作用していると言えます。
また、アミノ酸のひとつであるL-システインには近年有効な抗酸化作用が認められています。これは、シミの原因であるメラニンの生成を抑制するなどの効果で美容系サプリでも近年有名になっているアミノ酸の一種です。このL-システインが糖尿病のそもそもの原因であるインスリンの分泌作用に大きく影響しているという研究がすすめられています。
アミノ酸L-システインの人体での血中濃度が高くなると糖尿病を招く
人間の膵臓細胞が日常、日中の食品を摂取することでブドウ糖が脳に送られると、はじめは多量のインスリンが分泌され、その後に少量のインスリンの分泌が継続的に行われます。ある種の糖尿病の原因として、このブドウ糖の作用によるインスリンの分泌の流れに異常が発生することが問題視されているものです。このアミノ酸L-システインの血中濃度が高まるとインスリンの分泌が抑えられると判明しています。つまりアミノ酸L-システインの人体での血中濃度が高くなると糖尿病を招くことになるのです。
一口にアミノ酸といってもさまざまなものがあり、今回は特に血糖値に関して重要な2つのアミノ酸を紹介しました。L-システインというアミノ酸を長期的に摂取すると、インスリンの分泌が抑制されて糖尿病の悪化につながりますが、一方の5-アミノレブリン酸のアミノ酸は代謝を促進させる作用があり、糖尿病のリスクの軽減が期待できると言えるでしょう。