アミノ酸の免疫力を高める効果とは?
アミノ酸と免疫の関係
人間の体には免疫を司る免疫細胞が存在し、この免疫細胞には細菌、ウィルスが体内に侵入するのを阻害する働きがあります。そして体内の細菌やウィルスが入ってきた時に血液中のアミノ酸を使用して免疫細胞が活性化するので免疫力を高める為には血液中のアミノ酸の濃度を日頃から高めておく必要があります。
つまりアミノ酸によって免疫細胞は活発になり細菌、ウィルスを撃退することが出来るのでアミノ酸に免疫力を高める働きがあると言えます。
免疫力アップに効果的なアミノ酸
体内に存在するアミノ酸は非常に種類が多いのですが、その中で免疫力を高める効果が期待できるアミノ酸を挙げていきます。それがアルギニン、グルタミン、シスチン、テアニン、システインが免疫力をアップする代表的なアミノ酸ということが出来ます。
アルギニンには免疫細胞マクロファージを活発にする働きがあり、実はこのアルギニン成分自体に病原性の細菌、ウイルスを攻撃する作用があります。さらにグルタミンは免疫細胞の発育、増殖を促進する働きを担っています。だから風邪をひいた時にはグルタミンが大量に消費されてしまうので体内に出来るだけ蓄積しておきたいアミノ酸と言えます。
アミノ酸の相乗効果
シスチン、テアニン、システインの関係について説明すると、名前が似ていることから予測できるように協力して効果を高めることが出来ます。シスチン、テアニンには免疫細胞を活発にする働きがあり、テアニンはシスチンが体内に摂取するのを手助けする役割があります。だからシスチンを摂取する時にはテアニンを一緒に摂取すると相乗効果が期待出来ます。あとシステインとはシスチンを二つ結合させたもので免疫力をアップする効果があると言えます。
アミノ酸を多く含む食品
シスチンはアミノ酸の一種で肉類、魚介類といった動物性タンパク質に多く含まれています。特に多く含む食品としては牛、カツオなどが挙げられます。またテアニンは緑茶、烏龍茶、紅茶といったお茶の木から作られるお茶全てに含まれています。ですがお茶の種類、収穫時期によってテアニンの含有量は異なります。あとテアニンはお湯に溶けやすい性質があるので二番茶と比べて一番茶に多く含まれます。
普段から血液中のアミノ酸の濃度を高く維持することで免疫力をアップすることが出来、病気になりにくい体を目指すことが可能です。だから動物性タンパク質を食べたりお茶を飲むことでアミノ酸を意識して摂取するように心がけましょう。