痛風の原因はアミノ酸！？実際のところどうなのか
歳を重ねると話題が健康に変わってくることが多いです。腰が痛い、肩が上がらないなど体に来たがたをお互いに言い合うことも日常茶飯事。
その中でも必ずと言っていいほど話に上がるのが「痛風」と言う病気です。発作が起こればまともに歩けないほど激痛でより記憶に刻み込まれるからでしょう。
よくプリン体の取りすぎが原因だと言われます。しかし、アミノ酸が関連しているという話もあります。
実際のところどうなのか？今回はそれに迫っていきます。
まず痛風とは何なのか
この話をする前にまずは痛風とは何なのかについて知ることが重要です。痛風とは尿酸と言われる物質によって引き起こされる病気です。
健康診断を受けたときに尿酸値が高いと言われるあの尿酸です。尿酸とは体の中で様々な物質を作るときに出てくる余ったもの。老廃物、分かりやすくいうとゴミです。
これはどんなに健康な人でも毎日必ず生成されています。そしてそれを尿を通じて排出しているという訳です。
しかし、生成され過ぎると尿酸が排出出来ず溜まってしまいます。これが血液に乗って膝などに溜まると激痛で耐えられなくなるということ。
これが痛風の発作が起こるまでです。
尿酸とアミノ酸の関係
尿酸は分解した残りだと言うことがわか李ました。では、どんなものを分解しているのか。ここでプリン体という話が出てきます。
プリン体は細胞を構成する核酸と言われるものの主成分です。細胞は日々新しくなっていくため古いものはどんどん排出されていきます。
これが新陳代謝と言われる体の働きです。
この新陳代謝で古くなったプリン体が分解され、老廃物となったものが尿酸なのです。ここまでではアミノ酸は関係ないように思うかもしれません。
しかし、このアミノ酸の一部にはプリン体の元となる成分が含まれているのです。これによってアミノ酸→プリン体→尿酸→痛風という図式が成り立ってしまうという訳です。
結局アミノ酸が影響して痛風になることはあるのか？
痛風を心配する人にとっては一番気になるポイントでしょう。先に結論から言います。アミノ酸だけが原因で痛風になることはまずありません。
サプリメントなどを余程過剰摂取すれば話は別だがほとんどあり得ないでしょう。尿酸は外部的要因(食事等)で生成されるのは20％だと言われています。たかだか20％です。
20％でも食べ物にはプリン体が多く含まれるものがあるため、気を付けましょうと言われます。それがアミノ酸の場合、体の中で姿を変えることによってプリン体になります。
しかも一部のアミノ酸だけです。これを考えるとアミノ酸が直接原因で痛風になることは考えにくいでしょう。
アミノ酸は体にとって必要な成分です。過剰摂取に気を付ければ非常に有効なものであるため積極的に摂取することをおすすめします。
