シルクアミノ酸とは?
シルクアミノ酸とは、蚕が作る繭(シルク)を加水分解(水と反応させ、分解。結果、生成物が得られる反応のこと)により作られたアミノ酸です。 製糸工場で働く女性工員の手に、シミやシワが少ないことで注目を浴びました。 シルクアミノ酸は、アミノ酸以外の成分が含まれていないため、非常に純度が高く、身体を構成するアミノ酸は20種類ですが、そのほとんどである、必須アミノ酸9種類を含む18種のアミノ酸を含みます。 シルク構成しているアミノ酸が肌の構成・比率と似ていて、そのため肌なじみが良いと言われています。
シルクはフィブロインというタンパク質が全体構成の4分の3を占め、フィブロインはグリシンやアラニン(肌のコラーゲンと深い関わりがあるアミノ酸である)といったアミノ酸で構成されています。 さらに、フィブロインの周囲に存在するタンパク質のセリシンは、肌潤いを保つ働きがある天然保湿因子(NMF)とアミノ酸の構成が似ており、セリ芯に含まれるセリンはセラミド(高い保湿効果や肌のターンオーバーを促進させる働きを持ちます)の原料にもなり、メラニンの生成を抑制するシステインが豊富に含まれています。
シルクアミノ酸の効果は?
痩せやすい体を作るシルクアミノ酸のダイエット効果
シルクアミノ酸はダイエットに効果があるといいます。 それはなぜでしょう。 ダイエットには基礎代謝をあげることが欠かせないというのは、よく知られていますよね。 シルクアミノ酸には、末梢血管を拡張させ血流を改善、体温を上昇させる働きがあると言われます。体温が上がれば、比例してエネルギー消費も増えるため、基礎代謝も上がるという訳です。つまり、同じ運動量でもより多くのエネルギーを消費することができるのです。
基礎代謝が上昇すると、脂肪分解酵素リパーゼの働きが活発になります。 実は、リパーゼはアミノ酸で構成される酵素なのです。 シルクアミノ酸を摂取して運動するとリパーゼはさらに活性化し、脂肪の燃焼を促進すると考えられているのです。 よって、さらなるダイエット効果を期待するなら運動と併用することをおすすめします。
しかし、これまで体を動かす機会がなかった人ほど、運動による疲労は大きく、気づけば三日坊主…なんてことも。 シルクアミノ酸は、そんな悩みも解決します。 シルクアミノ酸には、筋肉疲労の回復を高めるBCCAやアルギニンなどが含まれます。 疲労感の軽減により、これまで週に数日だった運動機会を増やすことが可能となるのです。
憧れのツヤ髪も!シルクアミノ酸の育毛効果
シルクアミノ酸が白髪や薄毛対策にも効果があるのをご存じですか? 髪の毛は、その97%がケラチンと呼ばれるたんぱく質で出来ています。 ケラチンは絹糸と同様のアミノ酸で構成されているのです。 ですから、その原料となるアミノ酸を補給することで健やかな毛根を育てることができるのです。 ただし、アミノ酸単体では効果はありません。
- プロリン
- グルタミン
- アルギニン
- BCAA
シルクアミノ酸には、育毛に必要とされるこれら全てのアミノ酸が含まれているのです。
シルクアミノ酸の美肌効果でアンチエイジング
きめ細やかな肌のことを「シルクのような」と例えることがありますが、シルクと肌には数々の共通点があります。 シルクの主成分フィブロインは、10数種類のアミノ酸から構成されています。 その多くが、肌のコラーゲンと関わりが深いアミノ酸なのです。 また、フィブロインを囲むたんぱく質セリシンは、人が元々持っている天然保湿因子(MMF)と非常に似ています。
さらに、セリシンに含まれるセリンは、肌のターンオーバーを促すセラミドの材料となり優れた保湿効果を発揮します。正常な新陳代謝こそ、美肌やアンチエイジングの鍵というのは美容業界では常識になりつつあります。 また、フィブロインには、シミの原因となるメラニンの生成を抑えるシステインも含まれているのです。 つまり、シルクアミノ酸には、肌にうるおいを与え、ハリとツヤを保つと同時に、シミやソバカスを防ぐ効果まであるのです。
肝機能の強化
また、アルギニンは肝臓でアンモニアの解毒効率をアップさせ、尿として排出させるため、お酒を飲む機会が多い人にはオススメです!
風邪予防
免疫細胞の生成には、グルタミン(免疫細胞を増やす効果がある)とアルギニン(ウィルスや細菌などを攻撃するマクロファージを活性化するために必要)が不可欠ですが、これらがバランス良く含まれています。
シルクアミノ酸サプリメントの選び方
シルクアミノ酸サプリメントの選び方としては、甘味料、香料、着色料、増粘剤、乳化剤などの添加物が使用されていない商品を選びましょう。 せっかく肝機能を強化できるシルクアミノ酸を摂取していても、添加物を解毒するために肝臓を無駄に働かせることはありません。 添加物は、生産者側の都合で、体には不必要です。 化粧品の材料に出来るくらいの、無添加のものを選んで下さい。
さらに、1粒・1袋あたりの含まれている栄養素を比較し(かなりばらつきがあります)、より栄養価の高いものを選びましょう。 シルクアミノ酸、是非オススメです。